スタートアップの定義は、曖昧だ。
でも大体は、革新的なアイデアで全く新しい市場を創出し、Jカーブを描きながら急速に成長していくタイプの特殊な企業形態を指すことが多い。
全く新しい市場というのは、まだ深く解決されていない課題だったり、既に出回っている製品よりも10倍以上優れた解決策を提供するということだ。
そこで、重要になるのは、いち早くマーケットインして、価値提供を開始する事だと思う。
10倍優れたプロダクトで全く新しい市場を独占するためには、
まず既に検証された市場で、求められている価値を提供することから始めるべきなんだ。
これは、直感に反する。
そもそも、プロダクト開発には様々なリスクがある。特に多い要因:
一言で、求められていない or バーニングニーズを捉えられていないものを作ってしまうということになる。
「市場や顧客にフィットできない」ことによる失敗が大半だ。
ではそのリスクを減らして、10倍優れたプロダクトを作るにはどうすればいいのだろう?
それには、できるだけ早い段階でマーケットにインして、ターゲットに価値を提供すれば良い。
プロダクトを作り込む前の1倍の時点で、実際に売ってみるべきなんだ。
もっと言えば、既にターゲットに求められているものを、求められている見せ方で提供することが重要だ。
そして、ユーザーとの対話を開始してから、プロダクト開発を始めるんだ。
それが、MVP検証の最初のステップになる。
MVPの条件は、価値を提供できることだ。
ただ、MVP検証の最初は、自分のアイデアをベースにしたMVPを構築するのではない。
既にターゲットが求めている、自分が作ろうとしている製品に近いものを提供すればいい。
前者では、マーケットインが遅れるし、難しくなる。
自分の製品の顧客を探すのは、大変だが、ターゲットが既に求めているものを提供するのは簡単だ。
なので、早いうちにマーケットを見て、入っていこう。
そして、いち早くユーザーとの対話を開始する必要がある。
実際にユーザに価値を提供して、学びを得るしかない。
なので、それは既に求められているものと一緒に「独自の価値」を提供すべきだ。
もし、あなたの仮設が正しければ、既に成立した市場のビジネスとの差別化になる。
それを続けるべきなんだ。
それを強化して、独自の価値提供・ソリューションを磨き込んでいくべきなんだ。
マーケットインは早い方がいい。
そして、中に入ってから、ユーザーとの対話の中で、プロダクトアウト的発想で革新的なアイデアを取り入れていくべきなんだ。
そうすれば、逐一ユーザーに確認できる。
ユーザーに求められている価値を最低限提供できている状態が、スタートだからだ。
さらにそれによって、初めてのプロダクト開発・スタートアップの場合、何から何まで自分で行うという、起業自体をいち早く経験できる。
ビジネス的な、ユーザー視点の見せ方、売り方、打ち出し方を学べる。
ここで早い段階で、学びを得ることはとても重要だ。(開発はできても、ローンチやセールスができずに、うまくいかないケースは実際とても多い)
そして、うまくいけば、継続的に顧客を獲得できるチャネルを見つけたり、コミュニティやブランドを作り上げることにもつながる。
なので、早めに市場の中に行って、顧客に価値提供を開始しよう。
いやバザールのように、ほとんどのものが無料でやり取りされているが、活気のある場所でもいい。
実行プロセス
- あなたのアイデア・製品は、誰のどんな課題を解決するだろうか?
- そのようなターゲットは、現在そのようなソリューションでニーズを(部分的に)満たしているのだろうか?
- そして、その部分的な課題の解決で既に市場が成立している場合、同じ方法でいち早くマーケットに参入する
- そしてユーザーとの対話を開始して、段階的に独自の価値を提供して差別化していきながら、製品の検証を進めていく。
Happy Hacking !!