当たり前のことだけど、
誰にでも、調子が良い時とそうじゃない時がある。
何かを始めて、時間を忘れてのめり込んで、結果が出ている期間もあれば、
まったく作業が手につかないという時もある。
最近、自分はフォーカスを失って、スランプに陥っていたということを認識できた。
そこで、せっかくなので、スランプについて考え、対処を自分なりにまとめてみることにした。
結局のところ、スランプというのは、坂を下り終えた状態なんだと思う。
自転車で坂を下る時は、勢いに任せていれば進んでいく。
でも、坂を下り終えたら、次は坂道を登るような意識を持たないといけない。
その際、下りと上りでは、進み方は大きく違っているので、今まで通りのやり方が通用しなくなるんだ。
これは、自分が将来、スランプに陥った時に見返す用です。
上り坂を前にして、力強くペダルを漕ぐために。
- まず、たくさん寝ること
- メタ認知する
- フォーカスの重要性
- 発散と収束
- モメンタムを作り出す
- 時間を記録すること
- 日々のルーティンを再確認・再構築すること
- 作業する場所
- インプットの重要性
- 思考整理のために書くこと
- 紙とペンの時間
- アウトプットの重要性
- 仮説や戦略、目標設定を再構築・更新すること
- 毎日これを見返すこと
- あとは力強くペダルを漕ぎ続ける。淡々と。
まず、たくさん寝ること
追い込まれている時ほど、頑張ろうと、睡眠を削ってしまいがちだ。
しかし、モチベーションが低く、フォーカスを失っている時は、
注意散漫で、1つ1つの作業にも余計に時間がかかってしまうこともある。
そうして、生活リズム乱れていき、精神的にも、身体的にも疲労が蓄積されていく。
まず、たくさん寝ること。
そして、生活リズムが乱れていたら、少しずつ直していくこと。
気づかないうちに、自分にかかっていた負荷を解消して、
コンディションを整えてから重要な仕事に着手することが重要。
同時に、悪習慣も断ち切ること。
こういうスランプの時こそ、SNSとか、YouTubeとか、
コンテンツ中毒になって、ドーパミンをハックされてしまうことが多いと感じる。
なので、悪習慣を全て断ち切るための意志力と、それを作り出す睡眠が大切。
いつも以上にたくさんの睡眠をとって、しっかり栄養をある食事をすることで、
意志力・判断力は上がる。
スランプに対処する時、「上り坂」では、次の順番で優先的に行うべきだと思う;
- 基本的な生活習慣
- 1日のルーティン(時間の使い方)
- インプットとアウトプットを繰り返して、短気で必要な知識・学びを得ること
本当に基本的なこと、自分の中の「当たり前」を、1つずつ改善していくということ。
メタ認知する
結局スランプというのは、フォーカスがない、モメンタムがない、またはその両方の状態を指すんだと思う。
なので、一度俯瞰して、
自分(主体)の状況と、取り組んでいること(対象)を、再確認することが重要になる。
1ヶ月前にうまくいっていたことが、今通用しなくなっているのではないか?
状況が変わり、日々行なっていることが、結果に直結しなくなってきているのに形式的に続けているのではないか?
本当に重要な1つの指標にフォーカスして、それを伸ばしていくことで直近の目標を達成できると信じることが何より重要だ。
信じることが、期待につながる。
信じて、日々実行を繰り返して、結果として少しずつ指標を伸ばしていければ、モメンタム(勢い)が出てくる。
さらにモチベーションが向上する。
そして何より、自分自身がのめり込んで、効果的にハードワークできているという感覚が得られる。
だからこそ、フォーカスを失って、注意散漫になっていてはいけない。
自分がのめり込んで作業できているかを確認して、
現在フォーカスすべきことをしっかり再認識して、
毎日少しずつ実行して、リズムを作っていかないといけないんだ。
フォーカスの重要性
毎週、最も重要な1つの指標(North Star Metric)に集中すること。
特に、スランプの時は、複数のことをやろうとしないことが重要だ。
また、毎日1つのことに集中するのも良い。
フォーカスを失って、外部の情報などに注意を奪われている時は、やるべきことが全然進まなくて、精神的にもキツくなっていく。
実際スタートアップなどは、自分の注意を削ぐような割り込みがこの上なく多い。
意識的に切り替えることが重要だが、注意散漫になっている時は、まず1つのことに集中しよう。
1つのことが終わるまで、他のことをやらないことだ。
しっかりやり切ること。
質を重視するより、完璧を目指すより、やり切ること!
より良い方法は、毎日を何気ない1日ではなく、特別な日として認識することだ。
考えることに集中する「偉大なる思考の日」
コードを書くことに集中する「Happy Hacking Day」
情報収集などに集中する、、など、
その日のテーマを決めて、特別な日として意識してみるだけで、1つずつ前に進んでいける。
発散と収束
「フォーカスの重要性」とも重なるけど、毎日1つのことだけを、しっかりやり切る意識が大事。
それはつまり、毎日1つ収束させるということ。
その際、質を重視するより、完璧を目指すよりも、やり切ることが重要。
終わらせることが重要。
とはいえ、それが上手くやりきれないなら、収束日を決めることだ。
その日には、絶対にタスクをやり切る。
なので、それ以前に1時間でもいいから発散したり、段階的に細かくアウトプットするようにすること!
前日にたった30分でも、発散させておくことで、意外と思考が整理され、アイデアが生まれるもの。
1日で収束できなそうなら、あらかじめ発散させておくこと。
細かいアウトプットは重要なので、以下のような工夫が効果的:
「毎日1つ収束させる + 雑でいいから明日のタスクについて書き出して発散させておく」
モメンタムを作り出す
自分、もしくは自分たちのモメンタムを高く保つことは、何に取り組むにしても最も重要なことだ。
調子が良い時は、楽しんで、のめり込んで、ハードワークできる。
ただそれを維持することは難しい。
だからこそ、意識的に行わないといけない。
それには、次以降のセクションで紹介するようなルーティンをしっかり構築し、淡々とこなしてリズムを作っていくことが重要になる。
時間を記録すること
タスクにどれくらいの時間がかかったのか。
1日どれくらいのタスクをこなせたのか。
それを見える化しない事には、改善はできない。
調子良い時、のめり込めている時は、そんなの計測する必要がないくらい、起きている時間はずっと集中と緊張状態で作業しているが、そうじゃない時は、徹底的に記録するべきだ。
意識しないでも上手く進めるような状況じゃないなら、意識的に管理しよう。
日々のルーティンを再確認・再構築すること
毎日作業の初めに、タスク整理などをするとか。
毎日の終わりに振り返りをするとか。
決めたことをしっかりやる。
自己規律を持って、何にフォーカスすべきなのか?という意識の対象をコントロールしていく必要がある。
そして、自分のことをしっかり褒めること。
自分自身で決めたことを実行したら、しっかり報酬を与えることが思っている以上に重要だ。
作業する場所
もし、作業に集中できない、やる気が減退しているなら、外で作業するなどの工夫をすること。
カフェでは作業に集中できるけど、家では怠けてしまうなら、家で作業しないようにすること。
その分早く寝て、外で作業する時間を増やそう。
何より、良くない状況に対処することが重要だ。
また、立って作業するのも良い。
のんびりと、リラックスできない姿勢を保つことができる。
インプットの重要性
結局、人の頭の中は、見たり聞いたり、知覚・認識したことの記憶でできている。
もし、先のことが考えられない、イメージできない、アイデアが出ない、、などで悩んでいたら、インプットする時間を増やしてみるべきだと思う。
もちろんなんでも良いわけじゃない。
今の自分に必要な情報をインプットして、それについて考えていれば、シャワーを浴びている時や、散歩している時でも、自動で想起してアイデアが生まれてくるのが、人間の脳だ。
その偶発性を利用しない手はない。
そして、スランプの時というのは、目の前のことに気を取られて、
本当に取り組むべきことについての考えている時間や、インプットが少なすぎるために、日常の中でアイデアが湧いてこないことが多い。
思考整理のために書くこと
書くことで、思考が整理される。
書くことで、アイデアが生まれる。
書くという行為は、単に頭の中の考えを転写しているだけではなくて、実際は書きながらアイデアを得ているんだ。
書くことで、とても多くの発見があると、いつも驚かされる。
なので、書くことを習慣にした方がいい。
作業しながら、頭の中に浮かんだことを、そのまま書き出してみるだけでも、とても多くの発見がある。
そして手を動かすことで、作業に集中することができる。
紙とペンの時間
フォーカスを失っている時、注意散漫になっている時は、それを遮断するのが1番いい。
スマホやタブレットを遠くに置いて、PCもシャットダウンして、本当に重要なことを考えよう。
(これは多分、サウナブームとも重なるんだが、)
外部からの情報を遮断して、自分の中にある「思考の引き出し」を開けるということ。
紙とペンだけ用意して、頭の中にあることをひたすら書き出す。
ホワイトボードでもいい。
たったそれだけのことが、とても有効。
デジタルデバイスはとても便利だが、
あえて他のことが何もできない、通知も来ない、「紙とペン」が適している時がある。
アウトプットの重要性
ここまでに紹介したことと重なるんだけど、
インプットして、書きながら思考を整理して、アイデアを得ていくなら、しっかりアウトプットすることが重要だ。
自分の言葉で、しっかりまとめるということをするだけで、それ自体に対する理解も深まる。
そして、自分の考えや学んだことを、見返して思い出したり、更新したりするのに役立つ。
つまり、将来の自分を助けることにつながる。
そして、このようなアウトプット自体が、自分自身の成功体験になり、モメンタムに繋がるんだ。
自分自身で決めたことに、しっかり取り組んでいくことで、リズムを作りだせる。
そしてそれを人に見せること、おすすめや周知することが、とても重要だと思う。
これはプロダクトのローンチや、セールスの練習にもなっているんだ。
ビビったり、理由をつけて先延ばしにしたりせず、見せ方を工夫して、アウトプットをしていくべきだと思う。
仮説や戦略、目標設定を再構築・更新すること
スタートアップでも、プログラミングの勉強でも、仕事でも。
自分が今取り組んでいることがなんであれ、定期的に仮説や目標設定を更新することが重要だ。
日々、何かに取り組んでく中で、ロードマップを進んでいくにつれ、知識や経験が増えて解像度が上がっていく。
そして、それに合わせて先のイメージを、より具体化していく必要がある。
研究やスタートアップなら、検証を進めていくにつれ、仮説の精度が上がっていく。
これからの検証や成長を、効果的に、できるだけ短い期間でこなくための戦略も必要になってくる。
言い換えれば、検証が進み、仮説の精度が上がっているなら、戦略も変化していくべきだということだ。
以前と同じやり方は、通用しない。
成長に合わせて、戦略や目標設定を明確に更新していく必要があるんだ。
毎日これを見返すこと
スランプの時は、今はスランプであるとしっかり認識して、毎日これを見返すこと。
あとは力強くペダルを漕ぎ続ける。淡々と。
あとは、上記をひたすら継続することだ。
毎日のルーティンを設定し、それを淡々とこなす。
自己規律を持って、自分で決めたことをコツコツ実践できていることが成功体験になる。
何より、自分をコントロールできているという感覚が得られる。
これが何より重要だ。
だから、どんなにスランプでも、淡々と目の前のことをやるしかないと割り切ること。
1つずつ、注意して物事を前に進めよう。
そして諦めないこと。
結局、この「坂を登っている期間」が、1番自分の成長につながるんだ。
調子がいい時は、この期間の貯金で、坂を登った位置エネルギーを利用して、すごい速さで坂を下っているだけ。
なので、このスランプの期間を、できるだけ短期で、学びを蓄えて成長する期間と認識すること。
俯瞰して、しっかり振り返りをして、学びを蓄えて成長する。
自分の課題や現在の状況、得られた教訓や学びを、アウトプットしていく。
有意義な期間にすること意識を持とう。
困難を乗り越え、スランプを克服し、自分もプロジェクトも成長する。
それを楽しむマインドを持つことが、重要なんだと思う。