独学プログラミングハック

プログラミング独学をハックする初心者のためのTips

のめり込んでいる時。俯瞰している時。

ありきたりな映画の、ありきたりな展開から学べる事は、意外と多い。

映画のあらすじ:)

主人公は、仕事も人間関係も、周りから見ればとても良好で、羨ましがられている。
主人公は、自分のやっていることに毎日全力で取り組み、次第に周りが見えなくなっていきます。
そして、目の前のことに夢中で、ストレスを感じたり、イライラするようになって、人にそれを当ててしまったりして、人間関係などに支障をきたしてしまいます。
ある時、ふと主人公は、自分のやってきたことを振り返り、自分の人生について考えます。
そもそも何になりたかったのか、なぜ今、目の前のことに夢中になっているのか、など、そもそも論的なことを俯瞰した状態で考えるのです。
そして、本当に大事な事に気づき、それに向き合うのです。誰もが羨むような社会的評価や、仕事などを捨てて、修復作業を始める。

第2の人生を始める、というような話です。

そんな、展開のストーリーは、今思い返しただけでも3つ頭に浮かんだ。

時間をかければもっと出てくるだろう。

 

ただ、この手のフィクションにおいて、重要な教訓というのは、

「人生で本当に大切なものは、身近にある。」「自分を気にかけてくれる人と向き合う。」

ということだけではない、

もっと、別の重要な気づきを与えてくれるかもしれない。

つまり、私たちは、自分の中に2つのモードを持っているということです。

それは、「のめり込んでいる時」と「俯瞰している時」の2つ。

 

そして、この2つのモードは、人生のあらゆる場面で、常に使われているんだと思う。

そこで、重要なのは、自分の中に2つのモードがあることを意識して、意識的に切り替えることだと思う。

なぜなら、それぞれのモードには、長所と短所があるから。

 

何かに「のめり込んでいる時」というのは、目の前の興味や仕事に集中して、熱中して行動するものだ。

言い換えれば、それ以外に関して、集中できていない、注意や労力を割けていないということ。

何かを実行している、物事が前に進んでいるのは、やりがいや達成感が得られることでもある。

何より、スタートアップや、難関なプログラミングや資格の勉強など、実行がとても重要だ。

それを実行し、継続できるかどうかが、成功に大きく関わっている。

しかし、このモードの短所は、そもそも論を見失うことがある。

自分の目標や理由を忘れて、ただやっていることに夢中になってしまうことがある。

イライラしたり、チームや自分の周りの人とすれ違ってしまうこともある。

走ること、速度を高めて、できるだけ長い時間走る事に夢中になっていると、本来目指していた道から逸れている事に気づけない。

 

一方、「俯瞰している時」というのは、自分の行動や思考を客観的に観察し、評価できる。

例えば、振り返りをして計画を立てたり、問題を解決したり、自己分析をしたりするなど。

このモードのメリットは、自分の状況や目的に合った仮説を立てて、判断や選択ができることだ。

自分の強みや弱み、改善点や課題を把握することもできる。

このとき、私たちは、さまざまな視点や情報に基づいて、論理的に考えることができる。

また、新しいアイデアが思い浮かぶのもこういう時だ。

だから、自分がやっていることを一歩引いて見ることも、とても重要なんだ。

しかし、このモードの短所は、考えすぎて実行が疎かになることだ。

自分がやりたいことに対して、あれこれ悩んだり、迷ったりすることもある。

このとき、私たちは、考えすぎたり、迷ったり、不安になったりもする。

そうしていて、いつまで経っても実行に移せなくなる。

長い時間をかけて、考えればいいというものでもないみたい。

時間が経つほど、実行の伴わない、机上の空論になってしまうことも結構あるから。

 

なので、まず第1に、自分が今どちらのモードになっているかを認識する必要がある。

睡眠時間が足りていなくて、イライラしていて、毎日漠然とした不安に襲われているなら、それはのめり込んでいる。あるいは、のめり込みすぎている時だ。

そしたら、そのモードが自分のやりたいことに適しているかどうかを判断してみるといい。

もし、適していないと感じたら、意識的にモードを切り替えるんだ。

例えば、仕事や勉強で目の前のことにのめり込みすぎている時は、たまに一息ついて、自分の目標や行動の背景・目的を思い出すことができる。

それによって、早期にプロジェクトの軌道を修正したり、掛け違えた人間関係のボタンを外していくことができる。

逆に、アイデアや恋愛・人間関係で色々考えているときは、勇気を出して、実行に移すことが重要だ。

結局どれだけ考えても、わからないことはわからない。

色んなパターンを考えて、何手も先まで読むより、手を打たないといけない。

それくらい物事のタイミングは重要だし、実行したことで、また状況変わってから新しい手を考えないといけなくなる。

なので、止まって考えすぎるものよくない。

 

でも、それを意識的に行うのはとても難しい。

大抵、色々考えているときは、実行に移せない。考えるモードに入ってしまうんだ。

考えれば考えるほど、実行できなくなる。

一方、目の前のことに夢中になっているときは、そもそも実行が意味あるのか、形だけの実行をしていないかなど、立ち止まって分析・改善することも重要だ。

その上で、のめり込んだけど、そこでの経験や現在の状況を踏まえて、別の道に進むという判断ができるかも重要になる。

時間や労力、お金を費やしたけど、他の道に行く、という判断ができるかどうかだ。

撤退や損切りができずに、止まれなくなった状態は、個人でも会社でも、少なくない。

拗らせてしまうと、薄々頭で分かっていても、止まれなくなってしまうんだ。

 

なので、「のめり込んでいる時」と「俯瞰している時」の2つのモードがあることを意識して、意識的に切り替えるべきなんだ。

1.2週間に1日は、俯瞰して考え事をする。

そこで、しっかり自分自身の人生や仕事について分析・判断・意思決定をする。

そして、そのままのんびり物思いにふけて、アイデアを膨らませるんじゃなくて、しっかり実行にコミットする。

何より実行は大事だ。

でも、日々の実行で、何を信じて、何をどのように実行すればいいのか、を定期的に考えて改善しないといけないんだ。

それは、トランプや麻雀をプレイするように。

自分の番が来たら、手を打たないといけない。

2.3日も考えていられない。

そんなのお話にならないんだ。

とはいえ、実行だけじゃない。

ゲームのリズムを守りながらも、しっかり考えて、時間内で最善の手を見つけて実行するんだ。

もちろん、手を打った後に、ミスだと、もっと良い手があると気づくこともたくさんあるだろう。

でもそれでいい。それでこそゲームの醍醐味なんだと思う。

仕事も、人生も、スタートアップも同じ。

「のめり込んでいる時」と「俯瞰している時」の2つのモードがあることを意識して、意識的に切り替えるべきなんだと思う。